「だって、この小説の男お前のタイプなんだろ?」 『まぁねー♪……。えぇぇ!?』 な、なんで!? どうして藤澤が知ってんの!? しかも何が興味深いだよ? ただ、あたしをおちょくりたいだけでしょーが。 「へぇ…、こんなんがタイプなんだ」 『べ、別にそんなんじゃないもん』 「別に隠すなよ」 『はっ!?何を隠すの…』 「こういうのがタイプってことー♪」 『…っ!?ちょ、顔…近いから』 「何、顔赤くなってんの?」 ―ドキン 『はっ、なってないし!』