校長の後をついて2-Bのクラスに向かう琴。
歩きながら気合いのポーズを取る。
校長が教室の扉をスイっと軽々しく開けた。
「はい、席に着きなさい」
校長の一言でガヤガヤとうるさかったクラスが静まり返った。
すみやかに着席する生徒たち。
琴は、その様子を教室の外から見ていたのだが、校長に手招きされたので、そっと室内に入った。
「あっ」
声を零したのは、真人の友人の戸部だった。
戸部の後ろは真人の席。
だけど琴は敢えて真人の姿を見ないようにした。
「えー、担任の森下先生がケガで入院されました」
校長が語るが驚く者は一人もいなかった。
おそらく、既に噂になっていたのだろう。
「そこで今学期わずかではありますが、長谷川先生に担任代行をお願いしたので、皆さんよろしくお願いします」
そう淡々と言うと、校長は琴に目で合図した。
歩きながら気合いのポーズを取る。
校長が教室の扉をスイっと軽々しく開けた。
「はい、席に着きなさい」
校長の一言でガヤガヤとうるさかったクラスが静まり返った。
すみやかに着席する生徒たち。
琴は、その様子を教室の外から見ていたのだが、校長に手招きされたので、そっと室内に入った。
「あっ」
声を零したのは、真人の友人の戸部だった。
戸部の後ろは真人の席。
だけど琴は敢えて真人の姿を見ないようにした。
「えー、担任の森下先生がケガで入院されました」
校長が語るが驚く者は一人もいなかった。
おそらく、既に噂になっていたのだろう。
「そこで今学期わずかではありますが、長谷川先生に担任代行をお願いしたので、皆さんよろしくお願いします」
そう淡々と言うと、校長は琴に目で合図した。

