「重い…」
「ゴメっ…」
慌てて起き上がった真人は制服の袖で涙をぬぐった。
「白居先生の…夢…見てた」
琴が語りだす。
「いっぱい…いっぱい…夢見た。…高校のときのことも…最近のことも…」
真人は黙って静かに話す琴の声を聞いていた。
「でね…。さっき…バイバイしたの…さよなら…したの」
それで…
泣いてたんだ…
「…オレも、ずっと真人さんの夢見続けてきたんだ」
琴が遠くを見ながら話す真人の方へ顔を傾けた。
「出会った日から、ごく最近までの夢。…オレに取っては悪夢だった。…だけど、最後の夢で…真人さん…オレを解放してくれたんだ」
「…先生ね…私たちを…見守るって…言ってくれたよ…」
「そうか。…なんか、真人さんらしいね」
「だね…」
そのまま、2人に沈黙の時間が流れた。
「…全部、聞いた?関口先生に?」
「えっ…?」
「あっ…そうか、今、目が覚めたんだもんな…」
頭をかく真人。
「私…、どれくらい…寝てたの…?」
「2週間」
「…そんなに…?」

