関口先生の他愛もない話に琴の心は癒されていった。
「ところで、白居くんとは上手いこと続いてるの?」
耳打ちする関口先生。
「はい…」
琴は小さく呟いた。
実はあの電話があった日以来、真人とは会っていなかった。
電話をしても切断状態が続いていて、話すことも出来ずにいた。
何かあったのか…
あの日、拒絶したことが真人を傷つけたのか…?
琴は、この新学期が待ち遠しかった。
早く真人に会いたい…
『会いたかったんだ…』
『僕に?』
『兄弟がいる、そう聞かされたら会いたくなるだろ?』
『こんな僕でも?』
『…もっと、幸せそうな顔をしてるかと思った』
『みんな、嫌いだから』
『みんな?』
『家族も学校もみんな…』
『自分は?』
『自分?』
『自分のことは好きか?』
『…嫌い』
『だから、みんなを嫌いになるんだよ』
『何で?』
『自分の幸せを望んでいないからかな』
『…?』
『難しいか…。まぁ、簡単に言えば嫌いな奴の幸せを願う奴は居ないってことだよ』
『分からない…』
『自分が嫌いだから、そんな自分を不幸にしたいんだよ』
「ところで、白居くんとは上手いこと続いてるの?」
耳打ちする関口先生。
「はい…」
琴は小さく呟いた。
実はあの電話があった日以来、真人とは会っていなかった。
電話をしても切断状態が続いていて、話すことも出来ずにいた。
何かあったのか…
あの日、拒絶したことが真人を傷つけたのか…?
琴は、この新学期が待ち遠しかった。
早く真人に会いたい…
『会いたかったんだ…』
『僕に?』
『兄弟がいる、そう聞かされたら会いたくなるだろ?』
『こんな僕でも?』
『…もっと、幸せそうな顔をしてるかと思った』
『みんな、嫌いだから』
『みんな?』
『家族も学校もみんな…』
『自分は?』
『自分?』
『自分のことは好きか?』
『…嫌い』
『だから、みんなを嫌いになるんだよ』
『何で?』
『自分の幸せを望んでいないからかな』
『…?』
『難しいか…。まぁ、簡単に言えば嫌いな奴の幸せを願う奴は居ないってことだよ』
『分からない…』
『自分が嫌いだから、そんな自分を不幸にしたいんだよ』

