「うん、一応進学校だしね」 「へ~、大変だな~」 そう言いながら、お兄ちゃんだって 私の通っていた高校の卒業生だ。 そして今は大学生。 将来はお医者さんになるらしい。 「自分の時だってあったでしょ?」 「俺の時はありませんでした~」 「だったらもう忘れてるのね。まだ若いのに可哀想に」 「コイツ!!」 「はいはい、二人とも!!早く片付けちゃってよ!」 パンパンと手が鳴ったのと同時に一気に口の中にベーコンを 突っ込んだ。