この人かなり強引じゃない?


「何で泣いてたかさ、教えてよ。力になるよ」

力になるって...ちょっと待ってよ


「あの!私達、今日初めて会ったようなものだし」

「いいじゃん、イヤ?」

「イヤっていうか。友達でも何でもないし」

「だったら俺達今から友達!」


くるりと反対を向くと掴んでいた手がぎゅっと私の
掌を握った。


「そんな事言われたって」

「俺は後藤恭哉」


きょうや・・

聞き覚えのある名前に驚く。

きょうや

きょうや

きょうや。


「宜しく!」