「あぁ!!あの時声をかけてくれた!?」
確かに私が泣いていた時、男の子の声が聞こえて。
走って逃げた記憶がある。
「そうそう、それ。俺の事!」
まるで私の考えてる事が分かっているような言い方で
人差し指を立てて私に向ける。
「あの時はどうもすみませんでした」
ぺこりとお辞儀をすると
「いやいや」
手を左右にブンブン振る。
「誰か待ってるんですか?」
「うん。君の事。待ってたんだ」
は?
「さぁ行こうか」
そう言うなり、私の腕を引っ張りどんどん先に進んで行く。
「え、ちょっと!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…