「美麗、どこに行くの?」


休み時間の度に通うようになってしまった保健室へ
今も行こうとしている私に聞いてきたのは真姫。


理由を知らないせいか、

最近心配そうな顔が増えてきた。

きっと私のせい、だよね。


「うん、ちょっとね」


ごめんね、理由は言えないの。

たとえ友達でもこれだけは絶対に言えない。


もし、真姫が知ったら。

私のせいで人が死んだって事を知ったら


きっともう私の傍にはいてくれなくなる。


それが、怖い。


やっぱり私は臆病者の弱虫だ。


「授業は出るから」

それだけ告げて保健室へと歩いて行った。