左右を見ても少女の味方は誰ひとりいなかった。

彼女は一人ぼっち。


わたしのせい?

わたしの・・せいなの?

だってわたし、さがしたんだよ?


にげたんじゃないんだよ?


そう伝えても
きっと少女を取り囲む闇は消えないままだろう。


「あんたなんか死ねばいいのよ」

心臓を一突きしそうな言葉も冷たい視線も。

小さく幼い少女に容赦なく突き刺さる。


どうして?わたし、わたし...


少女が訳の分からないまま立ちすくんでいると


「俺は絶対にお前を許さない。
いつか絶対に復讐してやるからな」



一人の青年が彼女に冷たい言葉を吐いた。


ころす?

どうして?

分からない、

分からないよ

たすけて、

おとうさん、おかあさん!!!