少女は一人で座っていた。




壁一面に貼られている黒と白の幕。

白い花が飾られた祭壇。


そしてそこに笑顔で映っている男の子。


それらを見て少女は今自分がどこにいるのか
納得した。


わたしいまおそうしきにきているんだ。



男の子の顔を見る度に少女の胸が痛む。


しんじゃったらもう・・あえないのかな?


そう心の中で呟く少女に


「あんたのせいよ!!」


すぐ後ろから

キーンと耳に響くような声が聞こえた。


振り返るとそこには黒い服に身をまとった
女の人。

それは次第に人数が増え、いつしか少女の周りを
取り囲んでいた。