「あんたさえいなければ良かったのよ!!」

「あんたがいたからあの子は・・あの子は!!」

「返して!!あの子を今すぐに返してよ!!!」


怒り狂った女の人が私の肩を掴む。


周りからは冷たい視線を感じる。



「どうして、ど、うしてあの子を・・あの子を助けられたのは
あなただけだったのに!!」


何度も揺さぶられ、頭がもうろうとしてくる。


「逃げて」


彼は確かにあの時そう言った。

でもあたしさがしたんだよ?

いっしょうけんめい、たすけてくれるひとをさがしたんだよ?



でもおにいちゃんとそのばしょにいくともうだれもいなくて..

わたし、わるくないよね?

わるく...


「返して!!返してよ!!私のあの子を!!返して!!!」



わたしは...