「そうか?結構大事だぜ?美人っていうのは」
「お前は相変わらず見た目でしか女を選ばないな」
「余計なお世話だっつーの。あ、それで思い出したんだけど。
お前結婚するんだって?」
「え?」
「保健室で生徒が泣いてたぜ?ショックだ~~って」
「あれは」
「分かってる、嘘だろ?大体それどころじゃねーもんな」
「あぁ、でも」
「でも、なんだよ?」
「でも・・何なんだろうな」
何故だろう、
あの少女の顔が頭から離れない。
「まさか好きな女でも出来たか?」
「好きとかそういう感情じゃないよ」
「なんだ、違うのかよ」
コイツは本当に面白がってるな。
「なぁ、あれから何年経った?」


