ピピピピ


静かな部屋にアラームの音が

けたたましく鳴り響いた。


「んー」

うるさいそれを何とか止めようと布団をもぞもぞさせて
手を出す。



毎日の事で画面を見なくても

操作が出来るようになった。

鳴り響くアラームを止めて

重たい体を何とか起こす。


まだ完全に起きていない体と意識。


ボーっとしながら部屋を見渡す。

そこはどこをどう見ても自分の部屋。


大きめの本棚と机と今自分が乗っているベッド。

何の装飾もされていない、

『殺風景な部屋。』