楽しい時間が過ぎるのは

本当にあっという間。

桜並木の道の終わりが近付くと

先生の前に向かい合わせになるように立つ。


「そうか。じゃあまた明日」

「はい、また明日」


“明日”

明日も此処で会えるなんて保証はどこにもないのに。


そう言ってくれた事が何故か嬉しくて。

でも何でかな。

その反面少しだけ寂しいとも思ってしまう。

もっとたくさんお話したい。

この人をもっと知りたい。

そう思ってしまうのは

きっとこの人の人柄なんだろうな。