がしっと肩を掴まれる。


先生のこんな表情、初めて見る


「愁夜が、昨日..亡くなった」



―――――――――――うそ


嘘、嘘でしょう?


「先生もっとマシな冗談を」

「冗談ならどれだけいいか..」


スッと手を離されて下を向く陸斗先生。


「とにかく今病院の霊安室で眠ってる。会ってやってくれ」


何を言っているの?


信じたくない、愁夜さんが死んだなんて


もしかして私達を仲直りさせるために言ってるんだ

きっとそう、だってあの人が死ぬなんてそんな事は..


「美麗!きっとこれがあいつに会う最後のチャンスだ」


「いや!愁夜さん私の事何とも思ってないって言ってたもん!新しい彼女がいて
その人と幸せになりたいって、そう言ってたもの」

「美麗」


そう、愁夜さんは復讐の為に私と付き合ったの。

そこにはもう恋愛とか愛とか、そういう感情は...


「だったらコレ、何だと思う?」