季節はあっという間に過ぎて行った。


本格的に寒くなり



年が明け、センター試験も終わり、大学も決まった。



あれから猛烈に勉強した。


あの人を忘れようとするのに、勉強が最適だった。


難しい数式も、覚えなければならない英単語も
解いてる間はあの人の事を考えずに済む。





冬休み明け、一度恭哉君と会った。


志望校に推薦で決まったという報告と、

愁夜さんに話しに行ってしまった事を謝罪された。


もう過ぎたことだし、その件については大丈夫だからと
そう言うと


恭哉君はやっと私に笑顔を見せてくれた。