ずどんと重たい物が頭に降って来る。

真っ暗で何も考えられなくなる。


「正確には半分ね。あなたと愁夜くん兄弟は父親が同じなの。話すわ
私達に何があったのか、最初からきちんとね」



お母さんが重たい口を開いて話しを始めた。




「私と愁夜くんの母親、
幸子とは昔からの友達だったの。友達の少ない私にとって
幸子は大切な親友だった。

そして二人の前に一人の男が現れた。


それが美麗、あなたのお父さんよ」



知らなかった。お母さんと愁夜さんのお母さんはそんな昔から
仲が良かったんだ。



「幸子とお父さんは互いに愛し合い、誰がどう見てもお似合いのカップルだった。
もちろん、私も二人を応援したわ。でもある時、二人は簡単に終わってしまった」