「兄妹?」

誰が?誰と兄妹だって...?


「美麗?」

真姫の声に気付いたのかお兄ちゃんがリビングのドアを開ける。


「美麗..聞いていたのか?」

「ねぇ教えてよ!!どういう事?私と愁夜さんが兄妹って何?
繋がりって何!?ねぇ!!」


お兄ちゃんの服を掴んで激しく揺らす。

「ちょっと美麗!」

真姫が後ろから腕を引っ張ろうするけど
力が緩まない。

「お兄ちゃんが愁夜さんに言ったんでしょ!余計な事を言ったから!!
だから!!」

「美麗」

「やっと通じ合えたのに、分かり合えたのに」


あの笑顔をやっと正面から見られる、そう思っていたのに...


「美麗落ち着いて。どうやら美麗にもきちんと話さなければいけないのね」

お母さんがまっすぐ私を見つめる..

そうだよ、私にも知る権利があるんだ。


「真姫も来て」

そう視線を向けると静かに頷いた。


ゆっくりソファに向かって二人並んで座る。

勿論、手を繋ぐ手を離さずに。


「単刀直入に言ってしまえば、あなたと愁夜くんは兄妹なの」