その日はとにかく寒い日だった。


オレンジ色の綺麗な景色。


しかしこの季節ではとても寂しそうな色。

時計の針はまだ6時にもなっていないというのにも関わらず
一番星が堂々と光り輝いてる。


その日は例年にない寒さらしい。

それなのにもかかわらず、子供達は寒さを気にせず外で走り回っていた。

そう“走り回っていた”のだ。


気がつくと、
先程まで同じように遊んでいた子供達の姿はもうどこにもなく、
残っているのは



少女と少年の二人だけだった。