「海咲先生、さっきまで此処にいたんだよ。さっきまで心配そうな顔で
美麗の事見てた」
「そんな..」
「お前の事が大事だから、死んでほしくないから
だから最終的にお前を助けたんだ」
「きっと愁夜先生、止められない復讐劇にピリオドを打ちたかったんだ
と思うよ?」
「誓った約束を今更破るなんてこと、したくても出来なかったんだ。でも」
「美麗に出会って変わってしまった・・」
「お前が救ったんだ。アイツを。長い長い復讐することしか
考えてなかったアイツの人生を」
「美麗は今ストップさせたの」
でも、とか
だから、とか
いろんな言葉が出てくるけれど
「これで良かったの?」
「あぁ、そうだって、そう言ってるだろ?」
陸斗先生の優しい言葉に
涙が溢れてくる。
本当に私。
「美麗、もういいんだよ。」
「お前も、アイツも自由に生きていいんだ」
「ひっく、っく」
「ちょっと、やだ、この子ったら」


