明るめの声、真姫の方を見ると笑顔で親父に笑いかけている。
「大丈夫!もしコイツが変な事しそうになったら私がぶんなぐるので!」
そう言って拳を作る。
「真姫ちゃんがいてくれたら、コイツも大丈夫だな」
「はい!だからおじさま、安心して下さいね」
「何て奴だよ、お前」
「何が?」
「何がって、親父にあんなこと言って」
「だってそうだもん、私がちゃんとみてるから。あんたの事」
優しげな笑顔を見せてそれから俺の手をぎゅっと握る。
「美麗にも幸せになってほしい」
「あぁ、そうだな」
その小さな手を握り返して車までの道のりを並んで歩いた。
愁夜、美麗。
お前らを解放してやる。
だからお互い早まんなよ!


