「陸斗」

「なんだよ」

「あの子が“みれい”なんだな」


自分でも信じられないくらい緊張しているのが分かる。

信じたくない

でも確認しなければいけない

俺は“みれい”に復讐するために

此処に来たのだから―――


「何でそうなるんだよ」

「ごまかさなくてもいい」

「...聞いたのか、アイツから」

「そういうわけじゃないけど、でも寝ている俺に何度も謝ってきた」


何度も何度も涙を流しながら

顔をくしゃくしゃにして

「ごめんなさい。ごめんなさい」と何度も何度も謝って来た


「くそ！！！」

バンッと激しく怒りをぶつける


「おい、車が壊れるだろうが」

「何であの子なんだ、どうして！！」

「愁夜」

「捜していたものが見つかって喜ぶべきなのに」


どうしてどうしてあの子なんだ？


「どうして..何故..」