本当に分かってるのかな?
呆れながら戸に手をかけようとすると
「あ、送るよ」
海咲先生が急に立ち上がった。
「大丈夫ですよ、私子供じゃないんです」
笑顔でそう言って部屋の戸に手をかけたその時
「あ、俺達今日ここに泊るから。
お前鷹野と一緒の部屋な」
「「は?」」
「ちょっと陸斗先生!!」
それは幾らなんでも...
陸斗先生のとんでもない言葉に
私も海咲先生もつい同じような反応をしてしまう。
「だって俺達恋人復活したんだぜ?」
復活って・・だったら二人で来れば良かったんじゃ...
「おい、陸斗!!」
「じゃあこうしない?
あと二時間だけ陸斗と一緒にいさせてよ?
二時間経ったら部屋に戻るからさ」
「ほんとに約束だからね」
「勿論、大丈夫だって」
「じゃあそういう事で」
バタン。


