親子なのにどこまで線を貼り合っているのか分からないくらい
二人の間はいつもピリピリしてた。

それは初めて会った私ですら感じたほど。


「陸斗は優しいね」


此処まで出来るのは本当に友達を想ってるから。

だからだよね。


「それで、お前はこれからどうしたい?」

陸斗の言葉に何を言っているのか分からなくて

「何が?」

そう聞き返す。


「あ、もしかしてこの後の事?
私部屋に戻るしあんたも好きに」

「そうじゃねーよ」

「ならどういう意味」

「だから!こういう意味だって」

陸斗が少し怒った声で言うと


「え?」