桜の花が舞う頃に



「いいのか、こんないい部屋」


荷物をおろして目の前に広がる景色を見ながら陸斗に
向かって聞いてみる。


「いいんだよって俺が言える立場じゃねーけどな」

「しかしすごい景色だな」


輝く海はまるで宝石のように輝いていて

少しだけここに来てよかったと思う。


「で、何があったんだ?」

「何が?」

なんて惚けてもきっとこの目の前にいる
友人には通じないだろうな。

クスッと小さく笑ってから


「俺も良く分からないんだ」

そう答えた。


本当にそう、

自分でも何故あんな態度をとってしまうのか
分からない。


「彼女に辛い思いをさせてしまった」