「あるひぃ~」
「あるひぃ~」


「森のなかぁ~」
「森のなかぁ~」


「くまさんにぃ~」
「くまさんにぃ~」



楽しそうな歌声が嫌でも耳に入ってくる。


何がそんなに楽しいんだか・・


テンションが高いのは運転席にいる陸斗先生と

助手席に座ってる真姫だけで。


私と海咲先生は朝挨拶してから一度も喋ってない。


「イノリ、楽しんでる?」


後部座席の方を振り返りながら聞いてくる真姫にただ
ため息しか出て来ない。


行かないって言ったのに。


結局強引に連れて来られてしまった。


「美麗旅行行くんだって~?」