桜の花が舞う頃に


真姫にはあの時助けてもらったし。


ここは頼みを聞いてあげたいけど。



「でもうちお母さんがいいって言うかな」


私が行くって言ったとしても、お母さんの許しがなければ
行くことはできない。


「あーそれなら大丈夫!アイツが電話してくれたから」

「どこに?」

「おばさんが勤めている病院に」

「何で?」

「え、外泊お願します~って」

「はぁ?」


ちっとも悪気がないように言ってのける。


私の知らないところで勝手に行動していたのに少しだけ
腹が立って


「やっぱりやめる」


くるりと反対を向いて席に向かう。

もう、人の意見も聞かずに勝手に何やってるんだか...

「えー何でよ、美麗ちゃ~ん」


滅多に“ちゃん”付けなんかしないくせに、こういう時ばっかり。


「絶対に行かないから!」