陸斗の口から信じられない言葉が次から次へと耳に入って来る。
どう整理を付けていいのか分からない。
でもこれだけは言える。
「美麗は嘘なんか付くような子じゃないよ?」
まっすぐで、正直で、少し抜けているけれど。
あんないい子。私は今まで出会った事無い。
それくらい人を想いやってる子だと思う。
「俺だって分かってるよ、アイツの泣き顔は嘘じゃないって。
でも愁夜だって嘘を付くようなやつじゃない」
陸斗は愁夜さんの味方、なんだ。
そりゃあそうだよね、弟さんが亡くなった時
とても悲しそうにしていたのを私は知っている。
詳しくは教えてくれなかったけど。
「じゃあ一体どうなっているの?」
「それを今調査中なんだよ、今過去の事件を洗ってもらってる」
「それってまさかお父さんに?」
私の質問に苦笑いした陸斗は
「あぁ」と困ったように答えた。


