来たら聞く事は決まっていたのに

久しぶりに二人っきりになるから変に緊張する。


「なんだよ?ヨリ戻したくなった?」

「ば!今更止めてよ!!」

「だよな」


だよなって..そこは否定しないんだ。

って何考えてるのよ、自分。


此処に来た理由は一つでしょう?



「美麗の事!何か知ってるんでしょ?」


この前サラッとだけ聞いた。

もしあの先生に美麗の名前を聞かれたら適当に言ってやれって。

説明もないまま、そう電話があった。


「なんだそのことかよ」

はぁっとため息をついて椅子に座る。

「あ、なんか飲む?」

「ううん、いいすぐに帰るし」

「そか」


....暫く無言の間が続く。

この間、何とかならないのかな。

付き合ってた時はこんな無言もいいってそう思っていたのに


「美麗の事は実は俺もよく分かんねぇんだ」

「へ?」