窓の外は闇に包まれている。
放課後、どうしてもあることを聞きたくて此処に来たのに。
数時間経っても誰も来ない。
先生方が帰っているところを見ると
職員会議はとっくに終わってるはずなのに。
此処の主は一体どこで何をしているんだか...
「はぁ退屈」
一人で時間をつぶすのも疲れる。
最初は本を読んでたけど。
空腹と苛立ちで途中から集中力が切れてしまった。
今日こそ聞きたかったのに...
「どこで何してんだろう」
独り言を呟いた時
ガラっと勢いよくドアが開いてようやくここの主が入って来た。
「お前何してんだ?」
まさかあたしが此処にいるなんて思ってもなかったんだろう。
かなり驚いた顔で入って来る。
「連絡したのに、出ないんだもん」
「当たり前だろ?電源切ってたんだから」
それでか..何度かけても繋がらない原因が分かって少しだけほっとする。
もう嫌われたかと思ったから。
「で?何?話?」
「話っていうか何て言うか...」