「海斗…海斗!」
父さんの声で目を覚ますと、そこは見慣れた俺の家のリビングだった。
「俺…」
ソファーで寝ていた俺は身を起こし父さんを見上げた。
「こんな所で寝てると遅刻するぞ」
「遅刻…」
俺ははっとして、台所に向かう父さんに聞いた。
「父さん!今日は何日!?」
「え?七月七日だ」
「一週間前…」
あの侍が一週間だけ時間を戻したんだ。信じてなかったけど、侍の言ってた事は本当だった。
「海斗、遅刻するぞ」
「あ、ああ…」