空悟~大切な君~

「ありがとう、純太」
俺の気持ちを全部吐き出して、純太の言葉にスッキリとした。
「なぁ海斗、今日俺の家に泊まれよ。明日も休みだし遊ぼうぜ」
けど純太は言った後に、
「あ、でも帰らないとやべえか?」
「いや、大丈夫だよ。もう父さんも帰ってるだろうし。家に連絡いれとくよ」
と、ポケットに手を入れてみたけど、何も持たずに飛び出して来たから携帯があるはずない。
「俺の使えよ」
「悪い」
純太から携帯を借りて家の番号を押して呼び出す。