ロキが忍び込んだ夜の翌日、資料庫に侵入があったと直ぐにバリアン兵に露見していた。
資料庫は普段から整理されているらしく、ロキがあの晩に目にした室内の様子…部屋をひっくり返したかの様なあのちらかり様は、やはり異常な光景だったらしい。
足の踏み場も無い散らかった資料の山、机の上に無造作に置かれていたとある記録簿の束、足下に転がっていた使いかけの蝋燭…。
………まるで自分が忍び込む少し前に、他の誰かがここで資料を漁っていたかの様だ…と不審に思っていたのだが、まさか予想通りだったとは。
(………侵入するならするで、ちゃんと片付けて帰れよ…!)
この騒動が世間に露見してしまってから、何処の誰かも分からない侵入者に対しロキは内心憤慨していた。…自分だったら、こんなにすぐバレてしまう様な失態は絶対にしない。有り得ない。
…何なのだ?一体誰が?手口があまりにも素人過ぎて呆れてしまう。そして何故、きちんと情報を掴んできた自分が愚痴られなければならないのだ。
腹が立つ。苛々する。苛々!
無言で奥歯を噛み締めながら再度壁に拳を叩き付けるロキを傍目に、終始黙っていたレヴィが難しい表情で口を開いた。
「………お前の話を聞く限り、その侵入者は一見素人そのものだが………素人に見せた玄人かもしれないな。わざとバレる様にして、疑いを俺達三槍に向けた…とも考えられる。となるとつまり…ロキ、お前はタイミングが悪かっただけだ。ただ単に濡れ衣を被りに行っただけだ。幸薄だったんだ」
「笑うなよ……そんな目で俺を見るんじゃねぇよ!俺が可哀相!」
苛立っているのか悲しいのか自分でも訳が分からないのか、こっちを見るな!、と叫びながら両手で顔を覆い、その場で膝を折ってしまった。
急に立ったり座ったり忙しい奴だな、とレヴィは冷めた目で相棒を見詰める。
資料庫は普段から整理されているらしく、ロキがあの晩に目にした室内の様子…部屋をひっくり返したかの様なあのちらかり様は、やはり異常な光景だったらしい。
足の踏み場も無い散らかった資料の山、机の上に無造作に置かれていたとある記録簿の束、足下に転がっていた使いかけの蝋燭…。
………まるで自分が忍び込む少し前に、他の誰かがここで資料を漁っていたかの様だ…と不審に思っていたのだが、まさか予想通りだったとは。
(………侵入するならするで、ちゃんと片付けて帰れよ…!)
この騒動が世間に露見してしまってから、何処の誰かも分からない侵入者に対しロキは内心憤慨していた。…自分だったら、こんなにすぐバレてしまう様な失態は絶対にしない。有り得ない。
…何なのだ?一体誰が?手口があまりにも素人過ぎて呆れてしまう。そして何故、きちんと情報を掴んできた自分が愚痴られなければならないのだ。
腹が立つ。苛々する。苛々!
無言で奥歯を噛み締めながら再度壁に拳を叩き付けるロキを傍目に、終始黙っていたレヴィが難しい表情で口を開いた。
「………お前の話を聞く限り、その侵入者は一見素人そのものだが………素人に見せた玄人かもしれないな。わざとバレる様にして、疑いを俺達三槍に向けた…とも考えられる。となるとつまり…ロキ、お前はタイミングが悪かっただけだ。ただ単に濡れ衣を被りに行っただけだ。幸薄だったんだ」
「笑うなよ……そんな目で俺を見るんじゃねぇよ!俺が可哀相!」
苛立っているのか悲しいのか自分でも訳が分からないのか、こっちを見るな!、と叫びながら両手で顔を覆い、その場で膝を折ってしまった。
急に立ったり座ったり忙しい奴だな、とレヴィは冷めた目で相棒を見詰める。


