…待ってて、くれるよね? 今はそれしか信じられない。 何でだろう。 足が自然と動く。 この感じ、覚えてるよ 一哉に引っ張ってもらったの。 そんな感じがまた、嬉しくて アタシは休むまもなく走り続ける。 「っ、はっ…」 膝に手をついて息を切らすと、目の前には”SHINDO”と丁寧に掘られた表札があった。