また少し、ドキドキして。 「…っ」 頬に軽くキスをした。 ―と、アナウンスが鳴る。 一哉は時計を見て、アタシから離れた。 「キスはお預け。今度帰ってきた時にいっぱいしよう?」 「…うん」 恥ずかしいセリフをさらっと言っちゃう一哉がかっこいい。 「じゃ、行くわ」 「!」 まだ行かないでよ