放課後プリンセス









…泣いちゃいそう






体が、動かない。






気持ちだけが先走って高まっていく。










―アタシには、一哉が隣りにいれば幸せだから









「なんで!?なんでよっ…?やっと、やっと幸せになれたと思ったの…!」






アタシの口が、一哉の意地悪なキスで塞がれて






…何も、言えない






「ん、ふぅっ…!」





口が離れて、はあっ、と荒い息がこぼれる。





一哉は下を向きながら







「前から…決まってたんだ。舞花が俺を呼び出す、2日前に」







だったら3日前に呼び出していたら、一哉は留学を止めてくれたの?