放課後プリンセス











―ふわっと、風を感じた








屋上を吹き抜ける冷たい風じゃなくて









温もりを持った優しい風。









…もう感じられないと思っていた







アタシの小さな背中に、一哉の大きな手があった








「…っ!一哉っ…」






「俺も、好きなんだよ…舞花」






一哉の大きな背中に…手を回した







でもやっぱり届かないよ。





昔と変わらない、一哉の背中に






でも気持ちは―…届いたんだね






アタシには光が見えたよ






一哉という、輝きが。