放課後プリンセス






足がどんなに汚れても





声が枯れても







君にこの声が届くなら










振り向いて、アタシを見てくれるなら。









「ちょっと、いい?」






震える声。





一哉は声も出さずに、首を微かに頷けた。






アタシを…見て





今でもそんな新鮮で、愛しい思いがよみがえる。