放課後プリンセス






「!…もしもし」







正直、めんどくさい。







『もしもし舞花?今どこ!?』






よっちゃんの急いだような声が携帯に聞こえる。






言われて時計を見る。







…ヤバ





いつもなら駅についてる時間





あわてて思考回路を切り替えた。






「ご、ゴメンよっちゃん!今家なんだけど、先行ってていいよ!」





『もー…遅刻はしないようにね。バイバイ』




ため息交じりの声。






「バイバイ!」






携帯を閉じた後、猛ダッシュで学校に向かう。