そしてアタシは家の中へと、入って行った。 玄関のドアに寄りかかって座る。 一哉、もう学校行ったよね…? 一哉の背中久しぶりに見た。 後ろ姿を見るたびに思い出すわ アタシの運命が変わったあの日、あの場所 お母さんのおかげでアタシ達があるんだよね? 思い出せば、大きな背中を見ながら走って行ったアタシがいる 何してんの、アタシ… 「…バカっ…」 体を丸めて、頭を抱え込んだ。