広い野原。


そこに、一人の少女と一人の少年がいた。


キラキラと輝く星空を、二人仲良く手を繋いで見上げている。


少女の目もまた、星のようにキラキラと瞳を輝かせていた。



『ねぇねぇっ、おにいちゃん!!かれんねー、お星様買ってもらったんだよ!!』



少女が少年の服の裾を引っ張りながら、輝く星を細い指で指差す。

それに気付いた少年が、少女の隣にしゃがみ込み少女の柔らかい髪を優しい手つきで撫でながら小首を傾げる。



『星を・・?・・・・俺にも見せてくれないか?』



星を買った、と言う少女にやはりまだ子供だなと少年は小さく微笑む。
だが興味があるのは確かで、自然とそう尋ねていた。



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