灰色恋愛







「あっあそこのマンションだよ」







マンションが見えるようになってきて、指さすと、優斗は少し無言になった。







「え?どうしたの?」







「お前だったのか」







─────へ?何が?






「マンションに引っ越してくるっていう奴」







「?どういう意味?」








頭の上にはてなを作る私に、優斗は説明してくれた。








「俺もあのマンション住んでる」








「え!?優斗も?」







優斗が同じマンションに住んでいると知って、少し安心した。







「あの大家、おれのばあちゃん」






「お・・・おばぁ様」






優斗はフッと笑うと、マンションの中へと入って行った。