急いで電車に乗り込む。


【TUNは彼女と花火

…カナ…ズキン…】


今日も連絡先を聞いて

こなかった。


だんだん疑問に思ってき

た。



【もしかして?

あたしが結婚してる事

いや…そんな事ない

雛も雪も

言うはずがない…】




《こんばんは〜〜》


パパの実家―――


[マ・・マ〜〜]


チビ太が笑顔で抱きつい

てきた!!


嬉しくて目が潤む。



《チビ太…ただいま!》



【ごめんね…ごめんね…

ごめん…ね…ズキズキ】



心の中で何度も謝る。


いつもの土曜の夜。




髪が揺れるたびに

潮の香がした――――