「行ってくる…

今日は遅くなるから!」


《あ…うん…》


パパは仕事の準備で忙し

そうだ。



《もしもし雛?連絡取れ

た?》


朝早く雛に電話をした。



「TABAちゃんおはよ!

夜も自宅に電話して留守

電に入れたんだけどね…

携帯も留守電だしさ!

あれっ?今日は旦那居な

いの?!」



《うん…仕事の準備で出

たよ!雛ごめんね…いっ

つもお願いしちゃって…

電話出ないってのは…

これがTUNの答えだよ

ね?》



TUNの心の中には憎し

みはあっても愛はないの

だろう。



「何言ってんの?!二人は

愛し合ってたんでしょ?

そんな簡単には変わらな

いはずよ!TABAちゃ

んだってそうでしょ?」



【キュン…あたしは変わらな

かった。雪のこと…悪戯の

こと…チビ太のこと

ズキン…もう無理だと思っ

たのに……嫌いにはなれ

なかった…キュン】



あたしの

気持ちは変わらない。




あたしはずっとTUNを

愛していく――――