《…警察……もう少し様

子みてみようよ……》



時間がほしかった。



「様子?でも車イタズラさ

れたら即行くからな!」



【よかった……TUNを

説得しなくちゃ…夜まで

何とか何もありませんよ

うに……】



夜、公衆電話に行く為に

テレホンカードを多めに

財布に入れた。



【TUN……あなたは…

もう…あたしに関わった

らダメだ…ょ…ズキン

TUNは…もっともっと

大きな世界で輝く人なん

だから……グスッ】



あたしとTUNの未来は

夢のままでいい――――




ガチャン……


パパは朝から出たり入っ

たり落ち着かない。



【……早く…夜になって

…ドキドキ】



《チビ太?

お昼寝しようか?》


[う…ん…]


チビ太の目は

トロンとしていてすぐに

眠ってしまった。



ガチャン!!!


「おい!ちょっと来い!」



【え?……なにかあった

んだ…ビクッ……ドウシヨウ…

警察……ぁぁ…もう終り

だょ…グスン】



TUNに伝えたかった…



TUNを止めたかった…




TUNを犯罪者にしたく

ない――――