《もう…切るよ…》


このまま話していたら

TUNに逢いたくなりそ

うだった。



あたしの頭の中もおかし

いのかもしれない。


『…チビ太…元気か?!

やっぱ俺より本当の父親

がいいんだろーな??

居なくなれば何も悩まな

くてすむのにな……』



ガチャン!!!



あたしは受話器を叩きつ

けるように置いた。



《ううっ…ぅゎーん……

ヒック……ゎーん……》



TUNの冷酷な言葉を聞

いていられなかった。



あまりにも

酷くて悲しくて寂しい。



[ママぁ??ママぁ??

よしよし…]


チビ太がティッシュで

あたしの涙を拭う。



【キュン……チビ太…】



《グスッ…チビ太…ぁ…

ありがとう……グスン》


[は~い!]


満面の笑みを浮かべ返事

をするチビ太。



【これでよかったよね?

ズキン……あたし後悔しな

いょ……だって…チビ太

が…こんなに可愛い

チビ太が…あたしのそば

にいるんだもん…キュン】




TUNを

愛している気持ちは消せ

るだろうか――――