「おじゃま~」


咲がすぐに来た。



「あれ?なんかあった?」


さすが咲は鋭い!



《…あ…別に…》


「最近イタズラが酷くてな

車もそうだけど

無言電話がな!!」


パパがあたしを見ながら

言う。


「へー気持ち悪いね!

心当たりないの?!」


咲もあたしを見る。



【あたし…疑われてる?

でも車はTUNじゃない

ズキッ…】



「ネーネー」


咲がパパに

聞こえないように小声で

話しかけてきた。


「彼とはどうなってんのよ

まだ繋がってんでしょ?

無言電話って彼?」



【ぁぁ…やっぱり…グサッ

咲はTUNの事が

聞きたくてきたのね…】



《携帯バレてから…もう

逢ってないから…》



【咲……あなたのせいよ

あなたのせいで逢えなく

なったのょ…ズキズキ…】



「そうなんだ~しょうが

ないよね~フフッ~結局そ

れまでの関係だったんだ

よね?!」




咲の顔が満足そうに

見えた――――