《……ぅ…………》


押さえつけられていて口

は開かない。


かすかに首を横に振る。



「ちゃんと言うんだよ!

嫌いか?!!」


《………ウウン…》



【でも…愛してない…

あんたなんか…ズキン

愛してないから…グスッ】



口には出せない本音。


パパの手にさらに力が加

わる。


《…イタ……イ……》



次の瞬間パパの顔が近づ

いてきてあたしの口唇を

ふさぐ!!



【!!…イヤ…ァ……ヤメテょ

ぁぁ…TUNたすけて…

グスグス】



しばらくパパの手がゆる

むことは無かった。



【…ブルブル……ウウッ…

TUN……ズキズキ】



口元が赤く腫れていた。




恐いはずのTUN…


だけど今はあの胸にすぐ

にでも戻りたい――――