あたり前の様に朝がやっ

てくる―――


あたり前の様に夜がやっ

てくる―――


今日はどの位の言葉を話

したのだろう?


日に日に話す事に恐怖を

覚えていく。


パパが恐い。



「たまにはでかけるか?」



【ビクン!!

…ドクン…ドクン…ドクン…】



冷や汗と震えが止まら

ない。



《……ぁ……ぃぃ……》



【あたし…声…へん…

ちゃんと……出ない…ょ

…ぉ…シクシク】



「なぁ!俺の顔まともに見

れないのかよ?!やまし

い事でもあんだろ?!!」



【ビクッ!!…ぁぁ……

イヤ……モウ…ダメ…ビクビク】




あたしの心も声も笑顔も

身体中のすべてが暗闇に

閉ざされていく――――