夜になっても悲しみの底

から抜け出る事はない。



「これから会社を興す準備

でちょくちょく出たりす

るから!しばらく収入な

いけど…すぐ取り戻せる

からな!!」


パパが満足そうに言う。



【…そんな…簡単にいく

訳ないじゃん…ハア…】



あたしの頭の中はパパと

の生活よりTUNとの夢

の未来が消えていきそう

な事でいっぱいだ。



プルルルル~プルルルル


「おい!電話」



【ドキッ…あたし?】



《…もしもし?》


「TABAちゃん?

今さ…TUNちゃんから

電話あって…」



【ドキン…TUNが?

雛のところへ??】



《…ぁ…やっぱ雪と…

本当だったょ……》


「みたいね…あたしも聞

いて驚いた!!怒ってや

ったわよ!それでね……

TUNちゃんが連絡欲し

いって…何時でもいいか

らって!」



【ズキン…ズキン…連絡?

これ以上何を話すの…ょ

ズキズキ…どんだけ辛いか

グスッ……TUNは

分かってない…グスグス】




今のあたしにはTUNと

話せる余裕など…どこに

もない――――